京都や大阪、兵庫で起きた男性らの連続不審死事件で、3人の殺人罪と1人の強盗殺人未遂罪に問われた筧千佐子被告(70)の裁判員裁判の初公判が26日、京都地裁(中川綾子裁判長)であり、筧被告は「全て弁護士に任せてあります」と述べた。

弁護側は続いて、「全ての公訴事実について争います。責任、訴訟能力も争います」と全面無罪を主張した。判決は11月7日の予定で、135日間の長期審理が始まった。

 殺害に使用したとされる青酸化合物の入手ルートが特定されていないなど、事件と筧被告を結び付ける直接証拠が乏しく、検察側は状況証拠を積み上げて立証する方針。弁護側は捜査段階での自白の任意性も争う。

 起訴状などによると、筧被告はいずれも致死量の青酸を服用させ、2013年に夫の筧勇夫さん=当時(75)=を殺害。12年と13年には、内縁関係だった本田正徳さん=同(71)=と日置稔さん=同(75)=を殺害し、07年には借金返済を免れるため、交際していた末広利明さんを殺そうとしたとされる。末広さんは09年、胃悪性リンパ腫により79歳で死亡した。